
小学生になったから、準備は全て自分でやらせた方がいいのかな?
手出しすると自主性が育たない?
こういった疑問にお答えします。
本記事の内容
1.学校の準備を親が手伝っても問題ない。
2.準備を親が手伝っても問題ない理由3つ
3.小1A君のお話
4.終わりに
この記事を書いている私は、2022年の3月まで小学校に勤務していました。
今は、小学生2人の子育てをしています。
元先生であり、保護者でもある私が、解説していきます。
1.学校の準備を親が手伝っても問題ない。
初めに結論を言います。
学校の準備を親が手伝っても問題ありません。
4月から急に新しい環境に変わった子どもは、新しいことだらけで
頭の中はパンク状態!

今までは一人でできていたのに・・
なんてことも、できなくなったりもします。
でも大丈夫!
今、小さな体で、心で、頭で、
色々なことに適応していこうと精一杯もがいているのです。
一緒に、学校の準備、やりましょう◡̈
2.準備を親が手伝っても問題ない理由3つ
その①心が満たされる
4月からの大きな環境の変化。
幼稚園・保育園との友だち、先生とのお別れ。
新しい教室、先生、友だちとの出会い。
小さな体で、大きなカバンを背負い、頑張っている背中を見てください。
いや、もう十分ですよ。
ただ、抱きしめてあげたくなりますよね。
それでいいんです。
小学校生活が始まったばかりです。
大人だって、新しい環境へすぐには馴染めず、ソワソワしますよね。
子どもだったらなおさらです。
安心できるおうち、ママ、パパ、じいじ、ばあばに甘えたくなりますよね。
「大丈夫だよ〜。」って抱きしめてあげるだけでOK!
「一緒にやろっか〜。」って誘ってみて!
「これは何だろ〜?」って聞いてみて!
心が満たされて、意外と「これはね〜!」って張り切り出すかもしれませんよ♪
その②最初が肝心。

いつまで甘えているの!
小学生になったんだから、自分でやりなさい!
って放っておくと、子どもは適当になったり、変な自己流が身についたりしてしまうもの。
これからの小学校生活、お子さんが困らないよう、最初にしっかりサポートしたいもの。
だからと言って、はりきってやりすぎてはいけません。
手をかけ、目をかけ、声をかける。
あくまで、主役はお子さんです。
帰ったら、手洗い、着替え。
洗い物とお手紙を出す。
宿題をする。
次の日のカバンの準備をする。
こんな流れでいかがでしょうか。
お子さんと確認しながら、たくさん褒めながら、一緒に楽しく進めましょう♪
その③後が楽になる。

親がサポートしてばっかりだと、自分でできない子になるんじゃ・・?
なりません!大丈夫!
心が満たされ、やり方もわかれば、自分でできるようになるものです。
下手に放っておいて、やり方も教えない方が、
後からやらせたり修正したりすることの方が難しい!
初めは手をかけ、目をかけ、声をかける。
だだんと「手」を離していく。
でもまだまだ!「目」と「声」は離さないで◡̈
その子の様子に合わせた声かけをしてあげましょう。
もちろん、「心」は最後まで離さずに◡̈
3.小1A君のお話
小1のA君は、3人兄弟の末っ子でした。
お母さんは、
「一人でちゃんとやらさないと、後からじゃやらなくなる!」
「最初が大事!最初から一人でやらさないと!」
と、毎日厳しく言っては放っておいていました。
どうなったと思いますか?
A君は、心が満たされずに学校で問題行動をたくさん起こし始めました。
「僕なんて大切にされていない」
「死んじゃってもいいんだ」
なんて悲しいことまで言い出したのです。
これは極端な例ですが、実際にあったお話です。
もちろん、A君のお母さんは、A君のことを思って言ったのです。
でも、A君はまだ小さく、そんなことはわからなかった。
もっと、他に求めていたことがあった。
お母さんに、優しくしてほしかった。
「一緒にやろう。」って、手をとってほしかった。
笑いかけてほしかった。
それだけなのです。
4.終わりに
初めに甘やかすと、ずっと甘えるのでは?と心配されるかもしれません。
大丈夫です。心が満たされた子は、やがて1人で歩き出します。
初めから、主役はお子さんで。
徐々に、手を離していく。
これで大丈夫です。
学校の準備を親が手伝っても問題ありません。
新しい環境で揺れ動く心を包み込んであげましょう。
一緒に、進めていきましょう。
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