みなさんも子どもの頃、体育でしていたであろう「体育座り」。
この体育座りが廃止される学校が増えてきていると話題になっています。
なんでも、体に負担がかかるというのです。
体育座りが廃止される理由は?
そもそも体育座りはどうして定着したの?
体育座りって言い方してなかった・・
などの疑問にお応えします!
体育座り廃止!その理由は?
体育座りが廃止されつつあるその理由は、「体に悪いから」です!
この体育座りをすることで、内臓が圧迫され、座骨や腰の痛みを引き起こしかねません。
座骨や尾骨への負担
硬い地面の上で長時間体育座りをすると、
お尻の下にある座骨で身体を支えていることになります。
これでは、座骨にかなりの負担がかかってしまうのです。
側弯症という脊椎が曲がったり捻れたりする病気につながる可能性があります。
内臓の圧迫
体育座りをするとき、両腕で両膝を抱え込んで座ります。
その時に、内臓が圧迫される状態が続きます。
肺が圧迫されると、深い呼吸ができなくなります。
また、胃が圧迫されると、気分が悪くなることがあります。
腰への負担
長時間体育座りをしていると、背中が丸まってきます。
お尻が痛くなってくると、体を丸めるようにして少しでも楽な体勢を取ろうとします。
このことで、骨盤が後ろへ行った状態が続き、腰痛の原因となるのです。
体育座りの裏にアメリカ陰謀説?歴史を調査!
体育座りの裏にアメリカ陰謀説があるとの噂がありますが、どれも根拠はありません。
体育座りが「囚人座り」とも言われているからでしょうか。
また、次のような理由を述べ、アメリカ陰謀説を唱える人は一定数いることは事実です。
・体育座りは、古代より囚人や奴隷にさせる座り方だった!
・体育座りは、戦後GHQによって導入された!
・教育現場で体育座りを強制しているのは日本だけだ!
・体育座りさせると、心身ともに弱体化する!
・体育座りはナチスドイツが開発した!
・体育座りをすると、腹に力が入らない。これがアメリカの狙いだ!
こんな風に断定しているわりに、しっかりとした証拠は示されていませんでした。
まぁ、体育座りをしているのは日本くらい、というのはそうかもしれませんが。
じゃあどうして体育座りが学校に広まったのでしょうか。
実は、起源についてははっきりしていません。
文部省(現文部科学省)が昭和40年に発表した
「集団行動指導の手びき」の中の「腰をおろして休む姿勢」として示されたのが体育座りでした。
そこから広まっていったのではないかと考えられます。
この「手びき」がきっかけだとするのであれば、50年以上ずっと
学校現場でのスタンダードな座り方として定着していることになります。
「体育座り」の方言は?各地方での呼び方を調査!
この記事では「体育座り」と呼んできましたが、実は地方によって呼び方が異なります。
主に、「体育座り」「体育館座り」「体操座り」「三角座り」「安座」
と呼ばれているようです。

「S字座り」(群馬)、「体育の座り方」(愛媛)
「第2の姿勢」(長崎)など、一風変わった呼び方もされているそうです。
会社や学校で、何て呼んでいたかで盛り上がりそうですね!
まとめ
体育座りが廃止されつつある、ということで、なぜ体育座りが廃止されるのか、調査してまとめてきました。
体育座りは、以下のような体への悪影響から廃止される学校が増えてきているようです。
・座骨や尾骨に負担がかかる
・内臓が圧迫される
・腰に負担がかかる
また、体育座りの裏にはアメリカ陰謀論がある?という説がありますが、全く根拠はありませんでした。
体育座りの呼び方は全国でも様々でした。
ちなみにおまりは、「三角座り」と呼んでいましたね。
どっちにしろ、長時間固い地面で子ども達が座り続けるなんてことがない世の中になってほしいものです。
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